JackeryとEcoFlowを公表値で比較:同じ4000回でも70%と80%
1000Wh前後の3機種を日本公式サイトの公表値だけで比較しました。3機種とも公称4000回のため円/サイクルの順位は価格の順位と一致し、セール価格では入れ替わります。逆転する価格の分岐点も計算しました。
答え 同じ1024Wh・4000回時点 102 Wh 70%と80%の差
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ポータブル電源の比較は使用感で語られがちで、実機のない当サイトでは検証できません。1000Wh前後の3機種を、日本公式サイトの公表値だけで1サイクル単価・Wh/kg・定格出力・保証年数の4軸に揃えました。対象は2026年8月24日時点で日本公式ストアに単体販売ページがあり発売中(予約販売を除く)の3機種で、960WhのDELTA 3 1000 Air、単体ページの無いDELTA 3(無印)、予約販売中の1000 New V3は外れます。
1024Wh × 80% − 1024Wh × 70%
102Wh
同じ容量・同じ4000回でも公称の残り容量はこれだけ違う。EcoFlow公式マニュアルの技術仕様(Plus「80%以上」/ Classic「70%程度」)にもとづく当サイト計算。2026年8月24日再確認。
※上の楽天市場の広告はソーラーパネル同梱のセット商品で、本文の表で扱うDELTA 3 Classic単体(公式表示価格59,800円)とは別の商品です。楽天の広告は商品名にクーポン適用後の価格、価格欄に適用前の価格が入ることがあり、公式表示価格を使う本文の表とは基準が違います。支払う額に揃えて比べてください。
結論から:持ち出すならWh/kg、置きっぱなしならサイクルの条件
- 持ち出すなら Jackery 1000 New。1070Wh ÷ 10.8kg = 99.1Wh/kgで3機種中最大
- 円/サイクルはClassic 14.95円・Plus 18.70円・1000 New 29.95円(公式表示価格、8月24日)。3機種とも公称4000回なので、これは支払額の順位そのもの。セール価格で計算し直すと変わります
- 保持容量の条件が70%と80%に割れるため、この単価は優劣ではなく参考値
- 定格出力は3機種とも1500W。差はソーラー入力(400W / 500W / 1000W)
- 保証は機種単位。同じEcoFlowでも2年の機種がある
何Wh必要かは停電の復旧日数から必要容量を出した記事にあります。
軸1:1サイクルあたりの価格は、条件を揃えないと比べられない
| 機種 | 公式表示価格 | 公称サイクル | 保持容量の条件 | 円/サイクル |
|---|---|---|---|---|
| Jackery 1000 New | 119,800円 | 4000回 | 70% | 29.95 |
| EcoFlow DELTA 3 Plus | 74,800円 | 4000回 | 80%以上 | 18.70 |
| EcoFlow DELTA 3 Classic | 59,800円 | 4000回 | 70%程度 | 14.95 |
帯は円/サイクルを最大値29.95円で割った比率。価格は2026年8月24日に再確認した公式表示価格(EcoFlowの参考価格は不使用)、丸めは小数第2位です。
サイクル数が同じなら、円/サイクルは価格の言い換えにすぎない
円/サイクルは価格 ÷ 公称サイクル数です。3機種はいずれも4000回なので、この計算は価格を4000で割っているだけで、順位は価格の順位と必ず一致します。上の表は公式表示価格での結果にすぎず、セールで支払額の順位が入れ替われば同じように入れ替わります。
価格をP・公称サイクル数をNとすると、機種Aが機種Bを下回る条件はPA ÷ NA < PB ÷ NB。PAについて解くとPA <(PB ÷ NB)× NA、つまり相手の円/サイクル × 自機の公称サイクル数を下回れば逆転します。公表値を入れた分岐点は次のとおりです。
| 自機(公称サイクル) | 1000 Newを下回るには | Plusを下回るには | Classicを下回るには |
|---|---|---|---|
| 1000 New(4000回) | — | 74,800円未満 | 59,800円未満 |
| DELTA 3 Plus(4000回) | 119,800円未満(達成済み) | — | 59,800円未満 |
| DELTA 3 Classic(4000回) | 119,800円未満(達成済み) | 74,800円未満(達成済み) | — |
| 参考:1000 New V3(6000回) | 179,700円未満(達成済み) | 112,200円未満(達成済み) | 89,700円未満(達成済み) |
上3行の分岐点が相手の価格そのものになるのは、公称サイクルが同じだからです。式が効くのはサイクル数が違う相手が入るときで、6000 ÷ 4000 = 1.5倍のぶん、V3はClassicの1.5倍の89,700円を下回る価格なら、円/サイクルでClassicを下回ります(逆にClassicがV3を下回るには48,312円未満が必要)。表示価格72,468円・「6000回使用後も工場出荷時の70%の電池容量を維持」は、いずれも発売前の公表値です。V3は予約販売中で本記事の比較対象外です。当サイトはJackeryと提携しているため、この行は式の効き方を示す参考値として置いたもので、購入の推奨ではありません。発売時に価格・仕様が変わる可能性があります。
やり直すときは、機種ごとの支払予定額(クーポン適用後・ポイント除外など基準を固定)を公称サイクル数で割るだけです。
残る容量に直すと順位が入れ替わる
| 機種 | 初期容量 | 保持条件 | 4000回時点の公称残容量 |
|---|---|---|---|
| EcoFlow DELTA 3 Plus | 1024Wh | 80%以上 | 819Wh |
| Jackery 1000 New | 1070Wh | 70% | 749Wh |
| EcoFlow DELTA 3 Classic | 1024Wh | 70%程度 | 717Wh |
帯は残容量を最大値819Whで割った比率(当サイト計算)。円/サイクルが最も低いClassicは残容量では最小で、安さと容量の保ちは両立していません。
当サイトはA8.net経由でJackeryとのみ提携しており、EcoFlowとは提携していません。上の表が一部EcoFlow優位なのは、提携と関係なく公表値を割った結果です。ただしページ内の楽天・Amazonのリンクからは、両社の商品でも報酬が発生する場合があります。
軸2:Wh/kgは唯一はっきり差がつく軸
| 機種 | 容量 | 本体重量 | Wh/kg |
|---|---|---|---|
| Jackery 1000 New | 1070Wh | 10.8kg | 99.1 |
| EcoFlow DELTA 3 Classic | 1024Wh | 12.1kg | 84.6 |
| EcoFlow DELTA 3 Plus | 1024Wh | 12.5kg | 81.9 |
帯はWh/kgを最大値99.1で割った比率(容量÷重量の当サイト計算)。重量差1.7kg、Wh/kgでは約21%差です。持ちやすさは重量とは別で判定できません。V3は約10.6kgですが、製品ページに容量Whの記載が無くWh/kgは出せませんでした。
軸3:この3機種では定格出力に差がつかない。差はソーラー入力に出る
「同じ容量でも動かせる家電が変わる」と想定して調べましたが、成立しません。3機種とも定格1500W、サージ(瞬間最大)3000Wで並びます。EcoFlowの2機種には「独自のX-Boost機能で最大2,000Wの機器にも対応」(EcoFlow公式製品ページ)という記載もありますが、これはサージ3000Wとは別の数字です。定格が並ぶのは今回の3機種での話で、他社機は調べていません。
差が出るのはソーラー入力の上限です。1000 Newは最大400W、Classicは500W、Plusは1000W。コンセントが使えない停電では、この上限が日中の回復量の差になります(パネルは別売り)。
軸4:保証年数はブランドではなく機種で決まる
- Jackery:公式ストア購入で3年+自動延長2年の計5年。製品ページは保証登録は不要と明記
- EcoFlow:公式の保証一覧表でDELTA 3 Plus・DELTA 3・Classicは5年
- 同じEcoFlowでも1000 Air(960Wh)とRIVER 3は2年。ブランドで括ると外れる
- 両社とも公式販売チャネルでの購入が条件で、それ以外の出品者からは保証対象外と明記
EcoFlowの延長保証ページの登録対象はDELTA Pro系・Max系で、DELTA 3系は挙がっていません。5年に登録が要るかは公式に明示がなく、断定しません。
誤解しやすい2つの前提
PSEマークの有無でAC出力機は比べられない
経済産業省のFAQ(2026年8月7日更新)は、交流100Vも出力できるポータブル電源を「モバイルバッテリーとして扱わず、非対象」と明記しています。AC出力機にはモバイルバッテリーとしてのPSE表示義務がないため、「PSEマーク付きだから安心」という選び方は成立しません。ただし電気用品安全法全体の対象外ではなく、同梱のACアダプターは対象です。
「防災製品等推奨品」は機種ごとの認証
Jackeryの公式お知らせ(2022年6月29日更新)が認証取得として挙げるのは 2000 Pro / 1500 Pro / 1000 Pro などで、1000 NewとV3は記載がありません。EcoFlow DELTA 3系も公式ページに表示を確認できませんが、協会の機種別一覧が非公開のため未取得の証明ではありません。
まとめ
- 持ち出すならWh/kg。1000 Newの99.1が最大
- 円/サイクル14.95〜29.95円は支払額の順位そのもの。3機種とも公称4000回だから、セール価格を入れれば順位は変わる
- 保持容量は70%と80%に割れ、残容量717〜819Whでは順位が入れ替わる。定格出力は全機1500Wで差がなく、保証は機種単位
価格と主要仕様は2026年8月24日に公式サイト・マニュアルで再確認した値ですが、いずれも変わります。最新の情報は各公式ページでご確認ください。同じ容量帯には他社製品もあり、横並びで相場を見ると判断しやすくなります。備蓄全体は備蓄の全体像をまとめた記事へ。
参考にした情報源
全15件のうち2件 が公的機関の公開資料です。
- ポータブル電源 1000 New(製品ページ・公表価格・サイクル数) | Jackery Japan
- ポータブル電源 1000 New 取扱説明書(JE-1000D) | Jackery Japan
- ポータブル電源 1000 New V3(製品ページ・予約販売) | Jackery Japan
- 「防災製品等推奨品認証」取得のお知らせ(2022年6月29日更新) | Jackery Japan
- ポータブル電源 DELTA 3 Plus(製品ページ) | EcoFlow Japan
- DELTA 3 Plus ユーザーマニュアル(技術仕様) | EcoFlow
- ポータブル電源 DELTA 3 Classic (1024Wh)(製品ページ) | EcoFlow Japan
- DELTA 3 Classic ユーザーマニュアル(技術仕様) | EcoFlow
- DELTA 3 1000 Air ユーザーマニュアル(技術仕様) | EcoFlow
- 保証・無料回収について(製品別の保証期間一覧) | EcoFlow Japan
- 保証期間の延長について(2022年8月3日) | EcoFlow Japan
- モバイルバッテリーに関するFAQ(電気用品安全法・最終更新2026年8月7日) | 経済産業省
- リチウムイオン蓄電池に関するFAQ(電気用品安全法・最終更新2026年8月7日) | 経済産業省
- 防災推奨品制度 | 一般社団法人 防災安全協会
- 楽天市場商品検索API(掲載価格と商品名の取得) | 楽天ウェブサービス